RTbandwidth導入実績
大手製造業A社様
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レスポンス悪化の原因をつきとめる
肥大化する社内イントラネットの帯域監視で、サービスレベルの向上に活用。
Webシステムを用いた社内業務の範囲は拡大傾向にある一方、社内ユーザーからのレスポンスに関するクレームに対しては、原因の究明が困難な状況だった。
導入の背景
Webベースの社内業務範囲は拡大傾向にある一方、社内ユーザーからのレスポンスに関するクレームに対して、原因の究明が困難なため、適切な処置が行なえていない状況になっていました。A社では各種社内業務連絡、Webメール、グループウェアなどの社内手続き業務にとどまらず、契約照会、各種帳票入出力、受発注、物流・在庫管理など重要な業務処理をWebシステムで運営しています。
イントラネット用Webシステムでは数百台のサーバーが分散稼動しており、各支店・工場と本店間はIP-VPNでネットワークが構築され、各拠点間のネットワーク帯域も十分に確保しているつもりでした。さらに、システムダウンへの対応や異常の早期発見、安定したサービスの提供のため、Webシステム内の各リソースの障害発生、処理負荷の状況やトラフィックの状況を情報システム部門がツールを用いて常時監視していました。
既に配備していた運用管理ツールでは、Webシステム内の各コンポーネントの障害、高負荷状態の検知を行なうことはできていたのですが、サーバー単体では正常稼動しているにも関わらず、社内ユーザーからはレスポンス低下についてクレームを受けることが多く、その際にWebシステムのどこに具体的に問題があるのかを特定することは不可能でした。さらにこれが各支店、工場からのアクセスであった場合は、原因は各拠点間のネットワークにあることも考えられ、各ポート単位の帯域使用量だけの監視では、原因の特定はますます困難な状況となっていました。
このような状況の中、 A社では業務(サービス)単位でパフォーマンス監視ができ、さらに、レスポンスタイム低下の原因がWebシステムのどこにあるのかを簡単に把握することの出来るツールを必要としていたのです。
導入の結果
レスポンスタイム低下の原因の特定が格段に簡単に、データを元に社内システム/ネットワークの全体のサービスレベルの維持・向上を図ることが可能になりました。
RTbandwidth導入のポイント
業務(サービス)単位でパフォーマンス監視が可能
RTbandwidthはドメイン・サブディレクトリ・URL単位でレスポンスタイム、帯域利用状況、エラー発生状況を集計・レポートするため、イントラネットの各業務サービス単位でのパフォーマンスの状況を監視可能です。
Webサーバーへの全てのリクエストについてレスポンスタイムを監視
RTbandwidthはユーザーからの全てのリクエストに対するレスポンスタイムを監視・レポートします。さらに閾値を超えたリクエストについて、サーバー処理にかかった時間、ページを出し始めて出し終わるまでにかかった時間、ネットワーク遅延でかかった時間という原因の大まかな切り分けを行なうことで、問題箇所の特定が非常に簡単に出来ます。
既存システムの変更なく、容易に導入可能
RTbandwidthはスイッチのミラーポートに接続する構成であり、サーバーやクライアントのPCに一切エージェントを組み込む必要がありません。導入に際し既存Webシステムの変更は全く必要なく、サービスの停止や遅延も発生しません。
RTbandwidth導入により、社内ユーザーからのレスポンスタイムの低下に関するクレームに対し、問題がWebシステムのどこにあるのか(サーバー?ネットワーク?)を特定したり、各サービス単位の帯域利用状況を監視できるようになり、データを元にしたシステムのキャパシティープランニングを行なうことで、サービスレベルの維持・改善が可能になりました。
レスポンスタイム低下の原因の特定
下図のような「応答時間詳細レポート」からレスポンス悪化の原因を特定。さらにそのURLの中でネットワークに時間がかかっているURLをピックアップ。ピックアップされたURLについて、ユーザのIPアドレスを参照し、ある特定のアドレスに集中している場合は、そのユーザの所属する支店・拠点との間のネットワークに問題がある可能性があることが分かります。
各業務サービス毎の帯域使用量
イントラネット用に帯域を十分に確保されていると言っても、各業務サービスで帯域を共有しているわけであり、業務毎にトラフィックのパターンやトラフィック量も違っていますし、新たなサービスも加わってきます。各サービス単位の帯域使用状況を実環境下で常時監視することでトラフィックの変化に対応したプロアクティブなネットワーク管理、システム拡張が可能になります。
(A社様の使用許可がないため、当社のレポート画面(一部)例を使用しています)