
ニュース
~Webサイト上の行動分析に活用するデータ収集の選択肢をさらに追加~
オーリック・システムズ・ジャパン株式会社(東京都港区、以下AURIQ)は、サーバサイドCookieを活用したハイブリッドWebアクセス解析ソフトウェア「RTmetrics®」に機能追加し、AWS VPC Traffic Mirroring経由で収集したデータに対応したアップデート版を2020年1月30日にリリースしました。
「RTmetrics®」は、パケットキャプチャ、Webログ、JavaScriptを用いたビーコンタグの全データ収集方式に対応した世界で唯一のWebアクセス解析ソフトウェアで、全てのデータ収集方式において、自社ドメインのサーバサイドCookieを用いた実装を提供しております。
近年、個人データ保護の観点から広がりを見せるITP(Intelligence Tracking Prevention)に代表されるトラッキング手法の排除の動きが段階的に厳格化されていることに伴い、企業が自社のマーケティングや顧客理解に活用するデータでさえも、その影響を受けています。
これまでと同じようにJavaScriptのタグをWebサイトに貼付し、収集したデータを見て、分析しているにも関わらず、取得したデータのCookieのうち、一部のデータはトラッキングCookieの排除による影響から日単位で分断され、参照元データはドメイン以外のページの文字列がカットされるなど、データ活用や分析に支障をきたす状況に直面するシーンが増加しています。
AURIQでは、顧客企業がデータ活用の目的を達成するために、どの方式でデータを収集するのが最適か、ハイブリッドWebアクセス解析ソフトウェア「RTmetrics®」の製品導入を通じて長年ご支援して参りました。
今回、「RTmetrics®」のパケットキャプチャ版において、AWS VPC Traffic Mirroringへの対応を完了し、データ収集のバリエーションをまた一つ追加し、顧客企業のWebアクセス解析およびデータ活用において、自社ドメインのサーバサイドCookieを利用するための新たな選択肢をご提供いたします。
当社では、データは収集する段階から、どのようにビジネスやマーケティングに活用するかを踏まえ、各種レギュレーションに配慮しつつ、その影響を適正な範囲で軽減し、顧客企業が採用するシステムにフィットした実装をご提案・ご提供することで、適切なデータ活用や分析の可能性を広げるご支援ができると考えています。
5Gの時代を迎え、現在ビッグデータと呼ばれるデータは、将来にわたってさらに指数的に増幅し、企業がデータ分析やAIに活用するデータを収集、統合、処理、管理する一連の仕組みは、さらにその重要性と難易度を増しています。
当社は、さまざまな役割の人がデータ活用を求められる現代社会において、誰でも使いやすく、よりスピーディに、きちんと効果を実感できるデータ活用の支援を通じ、「データ民主化」の促進に貢献して参ります。
■「RTmetrics®」データ収集方式(全てサーバサイドのFirst Party Cookieで実装)
データ収集方式 | パケットキャプチャ型 | Webログ型 | タグ型 |
AWS VPC Traffic Mirroring(新規リリース) | Apacheログ | JavaScriptタグ | |
物理スイッチミラーリング | IISログ | スマホアプリSDK ※3 | |
Packet Forwarding Agent ※1 | カスタムログ ※2 |
※1 Packet Forwarding Agent:Webサーバ内に配置する「RTmetrics®」のAgentプログラムの名称。Webサーバの特定のポートの通信データを「RTmetrics®」に転送します。パブリッククラウドなどミラーポート経由のデータ収集ができない環境に対応します。
※2 カスタムログ:CDNのログやアプリケーションのログなど、「RTmetrics®」への取り込み設定時にログのフォーマットをカスタム登録することであらゆるタイプのログをデータ収集・解析対象にすることができます。
※3 スマホアプリSDK:スマートフォンのアプリにSDKを組み込んで頂くことでオフライン時の操作を記録し、データ収集の対象にするオプションモジュールです。
■「RTmetrics®」の特徴