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2019.12.23 プレスリリース

数十億件のデータでもリアルタイムで処理できる「PivotBillions」 サブスクリプションライセンスの提供を開始

~データセンターやクラウド上に構築した自社環境で外部にデータを転送することなく、ビッグデータの高速処理が可能に~

オーリック・システムズ・ジャパン株式会社は、データ仮想化機能をもつインメモリ並列分散処理ソフトウェア「PivotBillions」を2019年12月24日より、サブスクリプションライセンスで販売を開始します。

当社は、ビッグデータを分析やAI、ビジネスに積極的に活用する動きに先駆け、2014年から、データ仮想化機能をもつ、インメモリ・並列分散処理ソフトウェア「essentia」を開発・提供してきました。2019年10月にはビッグデータリアルタイム解析プラットフォーム「PivotBillions」をリリースし、より使いやすいユーザーインターフェースとともに、当社が運営・管理するSaaS環境上でサービスを提供してきました。

一方で、データ分析やAIで進展する企業によるデータ活用は、データそのものの重要性や漏洩のリスク、また各種法令への対応の必要性から、従来のSaaS環境だけでは顧客企業内で高まるデータセキュリティおよびデータガバナンスへの要求に十分お応えすることができないケースがあることが、課題となっていました。

「PivotBillions」をサブスクリプションライセンスで導入頂くことで、インプットデータの種類やその内容、アウトプットデータの内容・用途およびデータ連携先に応じて、必要とされる管理レベル・セキュリティレベルに対応した最適な環境に自社のデータレイク環境を構築し、高速でかつ高度なデータ処理を必要な期間だけ利用頂くことが可能となりました。

当社では、データは人がビジネスに活用することで初めて意味を持つと考えています。

データプレパレーションのプロセスは、できるだけ短時間で、かつ低コストにし、データ分析やAIの活用に取り組む時間とリソース、コストを十分にかけられるよう、「PivotBillions」は月単位での利用を可能としました。 導入のハードルを下げることで、課題を持ちながらもコストが一因でデータ処理・活用に取り組めていない企業を支援します。

PoC(Proof of Concept)で効果を実感し、導入をご判断頂いた後は、年額先払いによるディスカウントなど、自社開発のソフトウェアならではの、利用フェーズに応じた魅力的なプランをご提案いたします。

5Gの時代を迎え、現在ビッグデータと呼ばれるデータは、将来にわたってさらに指数関数的に増幅し、企業がデータ分析やAIに活用するデータを収集、統合、処理、管理する一連の仕組みは、さらにその重要性と難易度を増しています。

当社は、さまざまな役割の人がデータ活用を求められる現代社会において、誰でも使いやすく、よりスピーディに、きちんと効果を実感できるデータ活用の支援を通じ、「データ民主化」を促進します。

「PivotBillions」サブスクリプションライセンス

月額:25万円~(デプロイ可能なインスタンス数は5、処理できるデータ量、レコード数は無制限)

「PivotBillions」の特徴

1. シンプルな構成
Master NodeとWorker Nodeを基本構成としたシンプルな構成です。メモリに読み込んだデータは並列分散で高速に処理します。Amazon Web Service (AWS) が提供する多様なサービスと組み合わせることで、様々なデータ処理や分析要件に対応した環境構築が可能です。

2. 多種多様なデータ構造に対応
構造化データ(CSV、固定長、Excel等、データの内容が見ただけで判別可能なデータ)、半構造化データ(XML、JSON等データ内に規則性はあるものの、一部を見ただけでは判別が不可能なデータ)を問わず、データの処理、統合、結合、集計ができます。「PivotBillions」は、Excelを操作する感覚でソートや検索、フィルタリングや集計、分析が可能です。十億件レベルのピボット処理は数秒から数分で完了します。

3. AIや機械学習に最適
Amazon SageMaker などのAIや機械学習は、学習データの質とともに、高い予測精度のロジックを探索するために、使用するデータセットや処理内容を変え、何度もデータ投入と分析を繰り返し行うプロセスが必要となります。「PivotBillions」は、データプレパレーションを高速かつ低コストに提供することで、企業のAIや機械学習への取り組みを支援します。

【PivotBillions製品サイト】https://pivotbillions.jp/